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Friday, February 28, 2020

ウイルス学者が勧めるパンデミック対策、備蓄品リスト - Newsweekjapan

<世界各地で感染経路が不明の患者が増えてきたら、どこかで封じ込めが失敗したサイン。今のうちに少しずつ必需品の備蓄を増やしておこう>

新型コロナウイルス感染が世界に拡大するなか、あるウイルス学者が、パンデミック(世界的な大流行)が宣言される前に用意しておくべきもののリストを公表した(ただし、パニック買いや買い占めはもってのほか)。

ウイルス学者で豪クイーンズランド大学の非常勤准教授であるイアン・マッケイは、2月25日のブログにこう書いた。これから世界各地で感染経路が不明の感染者が増え続けるようならそれは、「一部の国が新型コロナウイルス封じ込め策が失敗した」ことを意味するという。そうなれば、いずれパンデミックがやってくる可能性が高い。

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一般人にできる自衛策は限られているが、感染リスクを減らし、食料や生活必需品を備蓄をすることはできる。備蓄があれば、隔離や移動制限による品不足の備えになるし、買い物のために外出する必要が減ってウイルスにさらされる機会を減らすこともできる。

マッケイは、備蓄すべき品目のリストもブログで公開した。

余分の処方薬、市販の解熱・鎮痛剤、生理用品、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ビタミン剤、石鹸、アルコール消毒剤、家庭用洗剤

シリアル、穀類、豆類、パスタ、魚の缶詰、油、調味料、ドライフルーツ、ナッツ、粉ミルク、ペット用品、ソフトドリンク、飴、チョコレート

最後に買うべきなのが、生鮮品だ。

パン、トルティーヤ、冷凍用肉、牛乳、卵、ヨーグルト、野菜、果物、ガソリン

マッケイが今回のブログを書いたのは、韓国、イランやイタリアで急激にウイルス感染が拡大したことで、パンデミックを恐れる声が強まっているためだ。

ロンドン大学衛生・熱帯医学大学院のデービッド・ヘイマン教授(感染症疫学)は24日、「パンデミックという言葉は混乱を招く」と指摘。「必要なのは、自国の現状を理解すること」だと主張し、こうつけ加えた。「感染の拡大をいつ『パンデミック』と呼ぶかはWHOが判断することで」で、個々人には必ずしも関係ない。

だがマッケイは、パンデミックという言葉が喚起する恐怖は人々を動かす原動力になると言う。そうしなければ、いざパンデミックとなった場合に、必要以上のパニックや混乱を招くことになる」

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