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Thursday, June 11, 2020

缶詰博士の珍缶・美味缶・納得缶(109) とことん時短でも美味! オイルサーディンで作るオイルサー丼 - マイナビニュース

昔読んだ森瑤子さんの小説に、オイルサーディンを使って手早く丼を作るシーンがありました。ねぎと炒めてしょう油をかけて、ご飯に乗せただけだったと思いますが、すごくおいしそうでした。

「あの小説のおかげでオイルサーディンファンが増えたらしいです」と、絶妙なタイミングで割り込んできたのは缶詰博士。「時短で魚の栄養も摂れる。忙しいビジネスパーソンにも最適なんです!」となぜかドヤ顔。それじゃあらためて、博士から作り方を紹介してもらいましょう。

→これまでのお話はこちら

和風でもよし

長いこと、オイルサーディンはウイスキーのつまみだと思っていた。その貧困なイメージをブチ破ったのが作家・森瑤子氏だった。小説「デザートはあなた」に出てきた料理が何と、オイルサーディンを使った丼だったのだ。驚いた僕は読んでいた本を置き、すぐに真似して作ってみた。油漬けのいわしという洋の食材が和食に変身しており、素朴で誠にウマかった。

オイルサーディンは各国で造られている。原料のいわしがほぼほぼ、どこの海でも取れるからだ。これから紹介する「オイルサー丼」(ダジャレ入れました)も、使うオイルサーディンは外国産・日本産どちらでも作れますぞ。

原料のいわしに注目してみる

ちなみに、上の画像はポルトガルの缶詰工場で撮ったもので、オイルサーディンのいわしを缶に詰めたところ。海外ではこのように大振りのいわしを使うことが多い(この缶詰は特に大きいいわしを使っている)。

大きないわしは脂が乗っているから身が柔らかい。ゆえに、オイルサーディン丼を作るにも、柔らか食感が好きな人にはオススメであります。

日本のスーパーでもよく見かけるノルウェー産オイルサーディン「キングオスカー」も、箸で持ち上げると崩れるほど身が柔らかい。

食感と見た目

上の画像がキングオスカーのオイルサーディン。いわしは小振りだが、お腹がぽてっとせり出しているところに注目していただきたい。脂が乗っている証拠であります。

このようないわしは、フライパンで炒めているあいだに身が崩れてしまう。ゆえにでき上がりの見栄えとしてはやや美しさに欠けるかもしれない。でもでも、崩れたとこに味が染みるから、それはそれで美味。

食感と見た目のどっちを選ぶか、ちょいと楽しい悩みではあります。

ごはんにアルファ化米を使ってみる

さあ、いよいよ調理開始! オイルサー丼は使うごはんにも工夫をしてみた。米から炊くのではなく「アルファ化米」を使うのだ。アルファー食品のアルファ化米は、袋に熱湯を注いで密封し(袋にジップ付き)、15分放置すると食べられる。米から炊飯するよりもかなり時短であります。

アルファー化米にもいろんな種類があるけど、今回使ったのは「わかめご飯」というやつ。ほんのり塩気があり、わかめがたっぷり入っているのが嬉しい。

作り方は以下の通りだ。オイルサーディン1缶とアルファ化米1袋で、軽めの2人分が作れますぞ。

(1)アルファ化米は熱湯を入れて作っておく
(2)フライパンにオイルサーディンの油(適量)を入れ、中火に掛けてみじん切りにんにく、スライス玉ねぎを炒める(油が跳ねやすいので注意)
(3)たまねぎに火が通ったらサーディン(いわし)をそっと入れ、しょう油少々を掛け回して全体を軽くゆする。丼2つにわかめご飯を分け、フライパンの中身も2等分して盛りつければ缶成!

  • オイルサー丼

    オイルサー丼

にんにくが利いてます

かくのごとし。今回使ったオイルサーディンはモンマルシェの「国産オイルサーディン」というやつで、身がしっかり締まっている。日本製のオイルサーディンは、メーカーに限らず、このように小振りの引き締まったいわしを使うのが特徴だ。脂も少ないので、脂のうまみよりも身肉そのものの滋味を味わえる。

さて、森瑤子氏オリジナルのオイルサーディンは、ねぎとしょう油で完全な和を目指したものだが、僕のオイルサー丼はにんにくと玉ねぎを使うからやや洋の味わいもある。しかし味付けはしょう油で、トッピングに大葉を使うから、最終的には和洋折衷。例えて申せば定食屋の洋食の味であります。

缶たんだけど食べ応えがばっちりあるので、ぜひお試しくだされ!

缶詰情報
キングオスカー/オリーブオイルサーディン 税込330円程度
全国のスーパー、ネットショッピングで購入可

モンマルシェ/国産オイルサーディン 税込702円
モンマルシェ直販サイトで購入可

筆者プロフィール: 黒川勇人/缶詰博士

昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。
公式ブログ「缶詰blog」Facebookファンページも公開中。

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June 12, 2020 at 10:02AM
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