2021年12月10日05時53分
太陽の表面で突発的に起きる爆発現象(フレア)よりはるかに大規模な「スーパーフレア」が110光年先の「りゅう座EK星」で発生したのを、国立天文台や京都大、兵庫県立大などの研究チームが「せいめい望遠鏡」(岡山県浅口市)で観測した。論文が10日、英科学誌ネイチャー・アストロノミーに発表された。この恒星は大きさや質量、温度が太陽と同程度だが、誕生から1億年と、太陽の46億年より大幅に若い。
太陽フレアは黒点近くの磁気エネルギーから発生し、現在は規模が大きくても、地球への影響は送電網や電波通信、人工衛星に障害が起きる程度。しかし、りゅう座EK星で観測したスーパーフレアのエネルギーは最大級の太陽フレアの約20倍で、「フィラメント」と呼ばれる大量の電離した水素などが噴出した規模は10倍以上だった。
国立天文台で研究する行方宏介・日本学術振興会特別研究員は「若い頃の太陽でも同様の現象が起き、地球などの惑星に大きく影響した可能性がある」と話した。今後、スーパーフレアの発生頻度や惑星への影響の解明に取り組むという。
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