大規模展示会として幕張メッセで毎秋開催されていた「CEATEC」。今年は完全オンラインイベント「CEATEC ONLINE 2020」として開催される。会期は10月20日から23日まで。入場は無料だが、ユーザー登録が必要。
新型コロナウイルスの感染拡大により、リアルイベントの開催が難しい状況で、テクノロジーを活用した新たなイベントの姿を模索。「CEATEC - Toward Society 5.0 with the New Normal(ニューノーマル社会と共に歩む CEATEC)」をテーマに、ニューノーマル社会のソリューションやテクノロジーを広く発信していく。
CEATEC 2020 ONLINEは、「ニューノーマルテーマエリア」、「企業エリア」、「Co-CreationPARK」の3つのエリアから構成。出展者は356社/団体(出展申込数)で、昨年の355社/団体を超えている。また、今回初出展者は 164社/団体で、オンライン開催ということで、ソフトウェアやソリューション関連など、デジタルトランスフォーメーション(DX)に関する企業/団体が多数参加したという。
各社の展示ブースは、オンライン上で構成される。
シャープは、31.5型の液晶ディスプレイを使った「透明ディスプレイ パーティション」を展示。60%以上の光の透過率を持つ液晶パネルを新規開発し、病院や公共施設の受付、オフィスで活用。ディスプレイをパーテションとすることで、感染対策だけでなく、情報表示や映像演出、調光(遮光・採光)なども実現できる。
アルプスアルパインは、次世代自動車における新提案「デジタルキャビン」や「タッチレス操作パネル」などを出展する。
ブースの展示のほか、キーノートスピーチやパネルディスカッションなど、70を超えるコンファレンスも会期4日間にわたって開催。5Gや学生向けのセッションなども用意する。会期終了後のオンデマンドでの聴講も可能となる(10月28日以降)。
CEATEC実施協議会の鹿野清エグゼクティブ・プロデューサーは、CEATEC 2020 ONLINEの目標来場者数を「20万人超」と宣言。これは、2007年のCEATECの来場者数(20万5,859人)を超え、「CEATEC史上最高を目指す」と説明。また、ニューノーマル環境下でのCEATECとして、ブースの展示は12月末まで見られるようにするなど、新しいイベントの姿を模索していくとした。
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