【NQNニューヨーク=戸部実華】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に続伸した。前日比554ドル98セント(2.1%)高の2万7480ドル03セントで終えた。米大統領選でバイデン前副大統領が勝利して上院選でも民主党が過半数を奪還すれば、大規模な経済対策が実施されるとの思惑が広がった。景気敏感株を中心に幅広い銘柄が買われた。
世論調査では全国ベースの支持率でバイデン氏がトランプ大統領を明確にリードしている。市場では選挙が接戦になり、郵便投票の正当性を否定するトランプ氏が敗れた場合、法廷闘争に持ち込むリスクが警戒されてきた。だが、3日は「想定よりも早期に結果が判明しそうだ」(ダコタ・ウェルスのロバート・パブリック氏)との期待が広がった。
バイデン氏が当選した場合の大規模な財政出動を見越し、米長期債が売られ、10年物国債利回りは一時5カ月ぶりの高水準を付けた。利ざや改善期待で金融のゴールドマン・サックスは4%高、JPモルガン・チェースは3%高となった。
景気敏感株への買いが目立ち、航空機のボーイングは3%高、機械のハネウェル・インターナショナルやクレジットカードのアメリカン・エキスプレスも高い。空運やクルーズ船といった旅行・レジャー関連株も買われた。
ハイテク株も買われ、ソフトウエアのマイクロソフトやスマートフォンのアップルは2%前後上昇した。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も続伸し、前日比202.96ポイント(1.9%)高の1万1160.57で終えた。
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