【ロンドン時事】週明け21日のロンドン株式市場は大幅3日続落となった。英FT100種平均株価指数（FTSE100）は前週末終値比112．86ポイント（1．73％）安の6416．32で終了した。
強い感染力を持つ新型コロナウイルスの変異種が英国で確認され、ロンドンなどが三たび都市封鎖（ロックダウン）に追い込まれた。英国からの渡航を禁止する動きが世界的に広がり、投資家のリスク回避姿勢が強まった。
CMCマーケッツのデービッド・マッデン氏は「ここ最近の金融市場はワクチンの開発を背景とした楽観論に満ちていたが、変異種が冷や水を浴びせた」と指摘した。
指数構成銘柄全体の約9割が下落した。主な個別銘柄では、変異種の影響で旅客機が乗り入れ禁止となった航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ（IAG）が8％の急落。原油安を受けて、石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルのA株（5％安）、B株（5．7％安）、同BP（4．9％安）も大幅安となった。流通大手テスコ（2．8％安）など小売株もさえなかった。
半面、オンライン食品販売オカド・グループが5．6％高と堅調、オンライン食品デリバリー大手ジャストイート・テークアウェイも1．8％高と締まった。いずれも巣ごもり需要を見込んだ買いを集めた。（了）
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