ここ数ヵ月、毎月リリースされるGeForce RTXの勢いでRTX 30のラインナップが拡充され続けている。そして2020年の最後に登場したのはミドルクラスGPUであるGeForce RTX 3060Tiだ。
販売解禁に合わせて各社から3060Ti搭載ビデオカードが登場している。本稿では上位モデルGeForce RTX 3070 GAMING OC 8Gと共通の筐体を採用して高負荷でも安定したパフォーマンスを提供してくれるGIGABYTEの「GeForce RTX 3060 Ti GAMING OC PRO 8G」をチェックしていこう。
GIGABYTE GeForce RTX 3060 Ti GAMING OC PRO 8Gは、オーバークロックモデルであるGIGABYTE GeForce RTX 3060 Ti GAMING OC 8Gよりさらにクロックを上昇させたものだ。ふたつのビデオカードは外見がとても似ているのだが、以下の表を見てみると、クロックのほかにサイズと必要な補助電源数、推奨電源容量に違いがある。
GPU | GeForce RTX 3060 Ti | GeForce RTX 3060 Ti |
---|---|---|
コアクロック | 1770 MHz | 1740 MHz |
CUDAコア数 | 4864 | 4864 |
メモリークロック | 14000 MHz | 14000 MHz |
メモリーサイズ | 8 GB | 8 GB |
メモリータイプ | GDDR6 | GDDR6 |
メモリーバス幅 | 256 bit | 256 bit |
メモリー帯域 | 448 GB/s | 448 GB/s |
最大解像度 | 7680x4320ドット@60Hz | 7680x4320ドット@60Hz |
マルチビュー数 | 4 | 4 |
カードサイズ | 115(W)×286(D)×51(H)mm | 117(W)×282(D)×41(H)mm |
対応DirectX | 12 Ultimate | 12 Ultimate |
対応OpenGL | 4.6 | 4.6 |
推奨電源容量 | 650W | 600W |
補助電源 | 8ピン+6ピン | 8ピン |
出力 | DisplayPort 1.4a×2、HDMI 2.1×2 | DisplayPort 1.4a×2、HDMI 2.1×2 |
実売価格 | 6万2000円前後 | 6万円前後 |
実売価格は、GeForce RTX 3060 Ti GAMING OC PRO 8Gは6万2000円前後、GeForce RTX 3060 Ti GAMING OC 8Gは6万円前後。価格差はわずかであり、検討するならばまずはGeForce RTX 3060 Ti GAMING OC PRO 8Gからとなる。なおケースによっては厚みが厳しくなりがちなので、空きスペースが3スロット分あるかをチェックしておこう。
というわけで、GeForce RTX 3060 Ti GAMING OC PRO 8Gの外観から見ていこう。ポイントは上位モデルGeForce RTX 3070 GAMING OC 8Gと共通の筐体を採用していることだ。よって、その冷却性能の高さが光る。サイズは286×115×51mmで約2.7スロットを専有する。補助電源は8+6ピン、推奨電源容量650Wがまずもっての確認要素だ。
正面の形状は平面的ではなく、吸気性能を高めるべく、立体的なカッティングが採用されている。これは取り付け時のメリットでもあり、ファンが設置面に触れにくいだけでなく、組み込みの際にも手が触れにくい。
正面には80mmファン×3があり、中央のファンだけ逆回転し風圧を高め、ヒートシンクのフィン間にしっかりとエアーを送る。ファンのフィンをよく見ると、凹凸があり、これも冷却性能を高めるための形状で、これらは上位モデルと共通だ。またセミファンレス仕様になっており、とくに負荷がなく温度上昇がない場合はファンは停止する仕組みだ。
背面は金属製プレートが広がる。これはボードのたわみを抑制しつつ、放熱プレートを兼ねたものだ。後部にはファウンダリーエディションにも採用されている開口部もある。
DUAL BIOS仕様であり、本体側のスイッチでSilent ModeとOC Modeに切替できる。デフォルトはOC Mode。ちなみにOC Modeでも十分静かであるため、積極的にSilent Modeにする理由は少ない。
からの記事と詳細 ( 重量級ゲームを最高画質でプレイできるGIGABYTEのGeForce RTX 3060 Ti (1/3) - ASCII.jp )
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