29日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日に比べ80円ほど高い2万8200円台後半で推移している。日経平均は前日におよそ半年ぶりの下げ幅となったことから自律反発狙いの買いが先行。前日に好決算を発表した企業などを中心に買われている。
28日の米国株式市場で主要株価指数が上昇したことも支えだ。米ロビンフッドなどネット証券が個人投資家の売買の影響で急騰していた銘柄の取引を制限した。投機的な売買による金融市場の混乱に歯止めがかかりそうだという安心感が広がった。
もっとも、ロビンフッドはその後、29日に取引制限を緩和すると発表。市場の警戒感がやや高まり、日本時間29日午前の米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で、米ダウ工業株30種平均先物で流動性の高い「Eミニ・ダウ工業株30種平均」が下落している。日本株市場も買い一巡後は伸び悩み、上値の重い展開となっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反発している。
28日に2021年3月期の業績予想を引き上げたアドテストやスクリンが買われている。TDK、太陽誘電も高い。一方、アンリツ、キヤノンは売られている。スズキ、日産自、いすゞも安い。東エレクはもみ合い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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