とりわけ影響が大きいのが自動車業界です。
自動車市場では、新型コロナウイルスの影響で去年の春から夏にかけて車の販売が落ち込みましたが、その後、経済活動の再開に伴ってアメリカや中国を中心に急激に持ち直しました。
これに対応しようと、自動車メーカー側は取引先の部品メーカーを通じて車用の半導体の発注を急ぎましたが、半導体メーカー側はスマートフォン用の半導体の生産を抱える中、自動車業界からの要請に十分応じられず、車用の半導体不足が深刻化しました。
去年の暮れから世界の自動車メーカーが車の生産を計画より減らすなどの影響を受け、国内ではホンダやSUBARUが工場の稼働を一時停止。
両社の2月の国内生産は、前の年の同じ月を30%以上下回り大幅な落ち込みとなりました。
こうした中でルネサスの火災が起きました。
ルネサスは、さまざまな半導体のなかでも車用のマイコンのシェアが3割を占め、世界でもトップです。
走る、曲がる、止まるという車の動きを制御する重要部品のマイコンを、国内だけでなく世界の自動車メーカー向けに供給しています。
半導体が不足する事態にフル稼働で対応していたルネサスですが、今回の火災では、出荷量が元の水準に戻るには3か月以上かかるとしていて、日本だけでなく世界に影響が広がることも懸念されています。
からの記事と詳細 ( ルネサス 株主総会で説明「半導体などの生産再開1か月以内に」 - NHK NEWS WEB )
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