3日の東京株式市場で日経平均株価は荒い値動きか。2日の米長期金利が落ち着いた動きだったのが支えになりそうだ。ただ、前週末に日経平均が急落した印象が根強いため、高値では早めに利益を確定させる売りが出やすい。日経平均は2万9200円から2万9600円を中心に推移するとの見方があった。
2日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比143ドル(0.46%)安で終えた。追加経済対策で米景気回復が加速するとの期待感が強く、景気敏感株を中心に買いが先行したが、前の日に急上昇した反動で次第に売りが優勢となった。ナスダック総合指数は1.69%安となった。
米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事が2日、雇用とインフレは目標にはなお遠いと述べ、最近の米長期金利の上昇については「目を引いた」と指摘した。前週に1.6%台に上昇した米長期金利は2日、1.4%を下回った。
金利の低下は足元の株式相場にとってプラスの材料だが、再び上昇するとの警戒が残る間は株価の重荷になるだろう。4日のパウエルFRB議長の講演や、5日の2月の米雇用統計の発表を受けた米長期金利の動きを見極めたいとの雰囲気が強い。
2日は住宅ローンのロケット・カンパニーズ(@RKT/U)が目立った材料もないなか、71%高と急騰した。ヘッジファンドの売りの対象となっていたとの声があり、1月に起きたゲームストップ(@GME/U)株騒動のような米個人投資家の投機過熱も再びリスク要因として意識されやすい。
2日に日経平均は上昇し、一時3万円に接近したが、その後高値から600円以上も下げた。相場の落ち着きどころを探る展開が続いており、しばらくは上下に振れる状況を予想する声が多い。
ファストリが2日、2月のユニクロの国内既存店売上高が前年同月比0.4%増えたと発表した。9カ月連続で前年実績を上回った。先物主導で、値がさ株のファストリは荒い値動きが続く。月次の売り上げが株価に影響を与えるかどうか、関心を集めそうだ。
中国では日本時間10時45分に2月の財新中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。
〔日経QUICKニュース(NQN) 〕
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