東京株式相場は反落。中国や国内の経済指標がさえない中、前営業日に大幅高となった反動も加わり、株価指数はじり安の展開となっている。機械や鉄鋼、海運など海外の景気動向に影響を受けやすい業種が下げ、銀行や不動産など内需関連も安い。
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市場関係者の見方
水戸証券投資顧問部の酒井一チーフファンドマネジャー
- 先週末に上昇した米株はきょう休場のため新規の買い材料がなく手がかり不足
- 日本株は先週金曜の大幅高の反動もあって、戻り売りや利益確定売りが優勢
東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジスト
- 先週末の日本株は6兆ドル規模の米2022会計年度予算案への期待から大幅高となったが、米国株は小幅高にとどまり金利も上がらなかった
- 景気対策の押し上げで7兆ドルを超えた現会計年度に比べれば年後半以降の米景気減速要因となる予算案である上に、マーケットは実現性も懐疑的
東証33業種
下落率上位 | ゴム製品、海運、鉄鋼、不動産、機械、銀行、ガラス・土石 |
上昇率上位 | 医薬品、精密機器 |
背景
- 4月の米
個人消費支出は伸び減速-コア価格指数は記録的上昇
- 28日の米10年債利回りは1.59%と1ベーシスポイント(bp)低下
- ブティジェッジ米運輸長官、インフラ合意への時間は なくなりつつある
- 5月の中国製造業購買担当者指数(
PMI)は若干低下-回復の勢いに頭打ち懸念も
- 中国上海総合指数は一時0.6%安と軟調に推移
- 4月の鉱工業生産 指数は市場予想下回る
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