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Monday, May 10, 2021

米版はやぶさ、小惑星を出発 2023年秋に地球帰還へ - 産経ニュース

2018年12月に探査機オシリス・レックスのカメラが捉えた小惑星ベンヌ(複数画像の組み合わせ、NASAなど提供・共同)
2018年12月に探査機オシリス・レックスのカメラが捉えた小惑星ベンヌ(複数画像の組み合わせ、NASAなど提供・共同)

 米国版はやぶさとも呼ばれる米航空宇宙局(NASA)の小惑星探査機オシリス・レックスが10日、小惑星ベンヌで採取した岩石を持ち帰るため地球に向けて出発した。昨年10月に岩石採取に成功しており、2023年9月に米西部ユタ州の砂漠に岩石の入ったカプセルを落とす。

 小惑星の岩石を地球に届けることに成功すれば、日本の探査機はやぶさ、はやぶさ2に続いて3例目になる。はやぶさ2チームとはそれぞれが採取した岩石を一部交換して調べる計画。太陽系の成り立ちや生命の起源の解明に役立てる。

 オシリス・レックスは16年に打ち上げられ、地球や火星の軌道の近くを回るベンヌ周辺に18年12月に到着。ベンヌは直径約500メートルのそろばんの玉のような形で、上空からの観測を続け、20年10月に着陸した。

 画像の分析から、目標だった60グラムを大幅に超える岩石を入手したとみられる。ベンヌと地球の位置関係が、最も効率良く帰還できるようになるタイミングまでベンヌ周辺で出発に備えていた。(共同)

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