福岡県は29日、国立病院機構大牟田病院(同県大牟田市)で、新型コロナウイルスワクチン1044回分を、誤って常温で放置したため廃棄したと発表した。薬剤師が必要分を冷凍庫から取り出した際に残りを戻し忘れ、約3時間放置した。
大牟田病院によると、医療従事者への接種をしていた28日午後に発生した。米ファイザー製の23瓶を使う予定だったが、薬剤師が在庫の174瓶の入った箱を準備台に放置した。1瓶は6回分。
大牟田病院は薬剤師2人で作業するよう定めている。しかし、看護師が事前連絡なく最後の23瓶目を取りに来たため、薬剤師1人で対応してミスが起きたという。大牟田病院は再発防止のため、作業工程をチェックする表をつくる。
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