27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円27銭まで上昇後、109円78銭まで下落して、109円84銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演を控え、金融緩和縮小の何らかのヒントが得られるとの思惑で金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。パウエル議長は、年末までに緩和縮小を開始することが適切となる可能性を指摘したものの、同時に現在の高インフレは一時的との考えを繰り返し、デルタ株が短期的なリスクとなる可能性を警告。利上げには程遠いとの見解を示すと、長期金利は反落し、ドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.1735ドルまで下落後、1.1802ドルまで上昇して1.1796ドルで引けた。ユーロ・円は129円37銭から129円75銭まで上昇。株高に連れたリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3702ドルまで下落後、1.3781ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.9200フランまで上昇後、0.9106フランまで下落した。
《MK》
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