東京 中央区にある東洋証券では、社内での事務手続きの簡素化や顧客に書いてもらう書類の電子化などの取り組みを進め、営業担当の社員が顧客の個人投資家などを訪問する時間を確保してきました。
現在は取引が終わる午後3時までは店舗で客からの注文を電話で受けたりさまざな銘柄の値動きを分析したりしていて、その後、得意先に出かけることが多いといいます。
この日も、営業担当の社員が午後3時の取引終了後、店舗を出て得意先回りを始めました。
しかし、取引終了が30分遅くなると、その分、客先への訪問営業にかける時間が減ってしまう懸念があるとしています。
この証券会社の顧客で、会社経営の安岡彰一さん(76)は「取引時間が延長されても、対面でのきめ細かな営業をしっかりとやってほしい」と話しています。
この証券会社では、ネットや電話で注文が受けられるようになっても対面で話を聞き要望をくみ取ることができる訪問営業は欠かせないとしていて、延長が実施される予定の3年後も見据えて、一層の業務の効率化に取り組むことにしています。
東洋証券本店営業部の草野紀彦課長は「お客様のところに向かう時間が遅くなってしまうのは間違いないが、それによって不都合が生じてはいけない。業務のデジタル化を進めるなどして時間管理を徹底し、しっかり準備していきたい」と話しています。
からの記事と詳細 ( 東京証券取引所 取引時間30分延長を正式発表 午後3時半までに - NHK NEWS WEB )
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