鄭義宣氏
【ソウル=細川幸太郎】韓国の現代自動車は14日、約20年ぶりのトップ交代を発表した。創業家3代目の鄭義宣(チョン・ウィソン)首席副会長(49)が会長に就任し、父親の鄭夢九(チョン・モング)氏(82)が名誉会長に就いた。夢九氏は病気療養中で2018年以降は義宣氏が実質的に経営を担っており、会長就任で名実ともに全権を握る。
夢九氏はかねて義宣氏に会長職を譲る意向を経営幹部に伝えていたという。義宣氏が18年9月に首席副会長に就任し実質トップとなって2年がたったことでトップ交代を決めたもようだ。
夢九氏は1999年に現代自動車会長に就任。強烈なリーダーシップのもとで競合の売れ筋モデルをいち早く模倣して拡販する「ファストフォロワー戦略」で、現代自を自動車世界5位グループに躍進させた。
ただ、10年代は伸び悩んだ。義宣氏は首席副会長就任後に「過去5~10年間は停滞期だった」と話し、従来路線からの転換を急いだ。コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化を総称する「CASE」時代に対応するため「外部技術を幅広く受け入れなければならない」(義宣氏)とし、海外企業との資本提携など矢継ぎ早に打ち出している。
20世紀後半に韓国経済の躍進をけん引してきた現代グループは、義宣氏の祖父、故・鄭周永(チョン・ジュヨン)氏が1930年代に開業した米問屋が起源。ただ兄弟間の後継争いから2000年代にグループは分離された。現在は、現代自動車や現代重工業、現代百貨店など創業家が経営トップやオーナーを務める大企業群に別れた経緯がある。現代自動車グループはサムスングループに次ぐ韓国財閥2位。
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