12月3日に発表された、NTTドコモの新料金プラン「ahamo」。来年3月登場と、利用できるようになるのはまだ少し先だが、キャリアメールは利用できず、ファミリー割引も適用外、オンラインでの申し込みなど、これまでの料金プラン追加とは大きく異なる点が多い。
そうしたなか、ちょっと目をひいたのが、プレゼンテーションのある場面。
ahamoの利用開始手続きを紹介する際、画面上に示されたスマートフォンの左上に「docomo」ではなく「ahamo」と示されていたのだ。
スマートフォンの一部機種では、この部分、利用中の携帯電話会社の名前が出る。「docomo」「au」「Rakuten」といった具合だ。たとえばMVNO事業者のIIJでは、基地局以外、自社でコントロールする“フルMVNO”のサービスを開始した2018年3月には、同社SIMを装着すると「IIJ」になる、と案内したこともあった。
もしプレゼンテーション資料通り、「docomo」ではなく「ahamo」と出るのであれば、ドコモの料金プランのひとつ、というよりも、ひとつの携帯電話会社のサービスのように見える、とも言える。
サービス開始はまだ先だが、実際はどうなるのか。この点をドコモ広報に確認したところ「未定」との回答を得た。つまり、プレゼンテーション上で、あくまでイメージとして掲出しただけというわけだ。
aha mobileってなんだ?
ahamoという名称は3つの意味が込められているという。「未知の物事を瞬時に理解すること」を意味する「アハモーメント」、「なるほど」という相づちの英語表現「Aha」、「楽しい時にアハハと笑う」感嘆詞としての「アハ」だ。
サービス開始にあわせて実施されるキャンペーンは専用サイトのURLは、ドコモのWebサイトではなく「https://www.ahamobile.jp/」という独自のもの。アハモバイルとも読めるものだ。
ちなみに、商標を検索すると「ahamobile」「aha mobile」というものが見つかる。いずれも審査待ちのものだが、ひとつだけ、ロゴマークらしき画像が添えられたものがある。そのロゴ、実は、3日に発表された「ahamo」のロゴそっくりだ。
この出願について、ドコモでは「名称案をいくつか考えていた。最後、決めかねているタイミングで、ほかに取得される前に近似するものを出願した」と説明。出願者は個人名義となっているが、これは、ドコモが契約する弁理士事務所のスタッフ。同社では日頃の業務においても、自社で届け出をすることもあれば、先んじて弁理士に作業を進めてもらうことがあるとしており、今回も通常業務の範疇だったという。
冒頭に触れたサービス面での違いに加えて、独自ドメインや最後まで迷っていた名称のほか、手続き面でもプラン切り替えのためには、2021年5月までMNPの手続きが必要な点など、「単なる料金プラン」ではない印象を与える「ahamo」。本誌記事への注目も高く、携帯各社の料金競争が今後どう展開するか、引き続き動向をお伝えしていく。
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