30日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりは63銘柄、値下がり156銘柄、変わらず6銘柄となった。
日経平均は4日ぶり小幅反落。15.36円安の29369.16円(出来高概算6億3000万株)で前場の取引を終えている。
週明け29日の米株式市場でNYダウは3日続伸し、98ドル高となった。過去最高値を連日で更新。米ヘッジファンド、アルケゴス・キャピタル・マネジメントの巨額損失を巡る警戒感がくすぶったものの、新型コロナウイルスワクチンの接種拡大やバイデン政権が計画するインフラ投資への期待が相場を押し上げた。一方、長期金利の上昇でハイテク株比率の高いナスダック総合指数は0.6%の下落。本日の日経平均は3月末の配当権利落ちの影響が178円程度あるものの、NYダウの上昇を支援材料として19円安からスタートし、その後プラスに転じる場面もあった。ここまでの高値は9時23分に付けた29478.20円(93.68円高)、安値は10時48分に付けた29283.89円(100.63円安)となっている。
個別では、前日急落した野村<8604>のほか、トヨタ自<7203>、任天堂<7974>、三菱UFJ<8306>などのメガバンク株が配当落ちの影響もあって軟調。配当利回りの高いソフトバンク<9434>は3%超、日本郵政<6178>は6%超の下落となっており、エイベックス<7860>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、ファーストリテ<9983>が3%の上昇となり、1銘柄で日経平均を約99円押し上げ。その他売買代金上位でもソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、キーエンス<6861>といった値がさ株の堅調ぶりが目立つ。米アーク・インベストメント・マネジメントの宇宙関連上場投資信託(ETF)に組み入れられるコマツ<6301>も3%の上昇。また、グレイス<6541>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。
セクターでは、保険業、パルプ・紙、電気・ガス業などが下落率上位で、その他も全般軟調。半面、空運業、海運業、ゴム製品の3業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は18%となっている。
値下がり寄与トップはKDDI<9433>となり1銘柄で日経平均を約25円押し下げた。同2位は京セラ<6971>となり、セコム<9735>、ファナック<6954>、トヨタ<7203>などがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>となり1銘柄で日経平均を約99円押し上げた。同2位はソフトバンクG<9984>となり、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、リクルートHD<6098>などがつづいた。
*11:30現在
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