マスクなど新型コロナウイルス関連のほか、衣類や玩具など労働集約型の製品の輸出も好調だった(中国東北部の大連港)
【北京=川手伊織】中国税関総署が13日発表した2020年9月の貿易統計(ドル建て)によると、輸出は前年同月比9.9%増の2397億ドル(約25兆2000億円)だった。4カ月連続の増加で、伸びも8月(9.5%)を上回った。マスクなど新型コロナウイルス関連のほか、衣類や玩具など労働集約型の製品も好調だった。
輸入は同13.2%増の2027億ドルで、3カ月ぶりに前年同月を上回った。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は370億ドルの黒字だった。輸入が大幅に増えたため、前年同月より7%減少した。
9月の輸出は米欧や東南アジアなど主要国・地域向けが軒並み前年同月を上回った。全体の2割を占める米国向けは21%増の439億ドルで、4カ月連続で増加。欧州連合(EU)向けも英国離脱の影響を除くと12%、東南アジア諸国連合(ASEAN)向けも14%伸びた。一方、日本向けは4カ月連続で前年同月を下回った。
新型コロナ関連の品目が全体を押し上げた。マスクを含む織物が前年同月を35%、在宅勤務で需要が引き続き堅調なパソコンが45%上回った。このほか、労働集約型の衣類と玩具もそれぞれ3%、7%伸びた。
輸入は最大の輸入品目である集積回路が約3割と急増した。米国は9月15日から米国の製造装置や設計ソフトを使った半導体の華為技術(ファーウェイ)への供給を全面的に禁じたが、それ以前に駆け込みで輸入を増やしたとみられる。原油は14%減少した。国内の経済活動の正常化に伴い、輸入量は同18%増えたが、価格下落の影響で金額ベースでは前年同月を下回った。
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