5日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日に比べ300円ほど安い2万8600円台前半で推移している。米長期金利の上昇を背景に前日の米株式市場でダウ工業株30種平均やナスダック総合株価指数など主要な指数がそろって大きく下げたことが響いている。日経平均の下げ幅は一時、300円以上に広がった。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は注目された4日の発言で、「現在の経済環境はFRBが目指す物価と雇用の目標からは依然としてほど遠い」として緩和継続への姿勢を示しつつも、現行の政策は適切として足元で進む金利高への具体的な対策は示さなかった。市場では失望感が広がり、投資妙味が落ちるとしてグロース(成長)株を中心に売る動きが広がっている。
米市場でハイテク株が売られた影響で東京市場でも半導体関連の下げが大きい。米グロース株に積極的に投資するソフトバンクGも売られている。
外国為替市場では5日朝に一時、1ドル=108円台まで円安・ドル高が進んだが、株式相場への影響は限られている。日経平均は前日600円以上下げて値ごろ感が働きやすいとの指摘があるものの、日本時間5日朝の米ナスダック100株価指数の先物の下げが影響して慎重姿勢はなお強い。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落している。
アドテストや東エレク、スクリン、SUMCOが売られている。ファストリも安く、指数を大きく押し下げている。川崎汽や郵船も下げている。前日に大きく買われた日立造が大幅安。一方、原油高を背景に国際石開帝石やENEOSが高い。積ハウスが上げ、シチズン、カシオも上昇している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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