6日の東京株式市場で日経平均株価は続伸か。前日の米株高や、好決算を発表した銘柄への買いが相場を押し上げるだろう。一方、東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数は5日に初めて5000人を超え過去最多を更新した。感染拡大が続くなか、国内の景気回復の遅れが意識されやすく相場の重荷となりそうだ。国内では3連休を前に利益確定の売りが出ることも想定され、日経平均は2万8000円近くで上値が重くなる可能性がある。
5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は上昇した。新型コロナの感染が拡大しても経済再開の流れは変わらないとの見方から、売られていた景気敏感株を中心に買い直された。ハイテク株が多いナスダック総合株価指数とS&P500種株価指数は過去最高値を更新した。
国内でも米株高の流れを引き継ぎ、景気敏感株を中心に買い優勢で始まりそうだ。日本時間6日早朝の大阪取引所の夜間取引で、日経平均先物9月物は前日の清算値より160円高い2万7840円で終えた。
新型コロナウイルスの感染拡大は相場の重荷となる。東京都と全国で新型コロナ新規感染者数は5日、過去最多を更新した。新型コロナ対策本部が「まん延防止等重点措置」の適用対象に福島や茨城など8県の追加方針を決めており、消費抑制で国内景気回復のペース鈍化が意識されやすい。
日本時間今夜に7月の米雇用統計の結果が発表されるほか、国内はあすから3連休となる。利益確定や持ち高調整の売りで、買い一巡後は上値の重さが意識される展開となりそうだ。
個別では、任天堂への関心が高い。2021年4～6月期の連結純利益が前年同期比13%減の927億円だったと発表したと同時に、自社株買いも決めた。
ディー・エヌ・エーや三菱マテリアルなどが2021年4～6月期決算を発表する。レーザーテックが21年6月期通期決算を発表する。
〔日経QUICKニュース（NQN）〕
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