IBM本体はクラウド関連事業などに専念する=ロイター
【ニューヨーク=中山修志】米IBMは8日、ネットワークサービス部門を2021年に分離すると発表した。デジタル化の環境整備を急ぐ企業の需要が高まるなか、サービス事業を独立させて経営効率を高める。IBM本体はクラウドや人工知能(AI)関連に専念する。
分離するのは企業のネットワーク環境の構築支援やサーバー提供、保守などを手掛ける事業。同社の売上高の約4割を占めるシステム部門の一部で、115カ国の約4600社と取引がある。21年末までに分社化し、新会社も上場を維持する。
4月に就任したアービンド・クリシュナ最高経営責任者(CEO)は「顧客のニーズの多様化に対応して得意分野が異なる2社に分割する。IBMはクラウド事業に焦点を当てる」とコメントした。同社は19年に340億ドルを投じてクラウド向けソフトウエア大手のレッドハットを買収し、収益性が高いクラウド分野の拡大を図っている。
米国では事業ごとの収支の透明性や投資の選別を求める投資家の声が強まっており、大手企業の事業分割のケースが増えている。クラウド分野ではアマゾン・ドット・コムなどが先行している。IBMは保守・サービス部門を分離して本体の利益率を高め、クラウド関連の開発や投資を積極化する。
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