探査機「はやぶさ2」が訪れた小惑星リュウグウ。表面を覆いつくす岩だけでなく、その真っ黒な色もプロジェクトチームを惑わせた。地球に帰還したカプセルに含まれていた砂も、やはり真っ黒だった。想定外の「黒さ」を乗り越えたはやぶさ2チームの苦闘を振り返る。【永山悦子/オピニオングループ】
「我々は間違えた星に来たのでは……」
「リュウグウの姿が分かった瞬間、津田さん(津田雄一・はやぶさ2プロジェクトマネジャー)と顔を見合わせました。我々は間違えた星に来てしまったのではないか、と」
こう話すのは、はやぶさ2のカメラを担当した杉田精司・東京大教授だ。2018年6月に到着したリュウグウは、そろばんの玉のようだった。専門家が「コマ型」と呼ぶタイプ。事前には、ジャガイモのような形と想定されていたうえ、米国の探査機「オシリス・レックス」が同年12月に到着を目指していた小惑星ベンヌとその形がとてもよく似ていたからだ。
さらに、その色が関係者を驚かせた。炭素が多く含まれているので黒っぽいと思われていたものの、これまで知られている小惑星では見たこともない黒さだった。…
からの記事と詳細 ( はやぶさ2、手ごわかったリュウグウの黒さ チームも探査機も惑わす - 毎日新聞 - 毎日新聞 )
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