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27日の米株式相場は続落。株価が過大評価されているとの懸念が強まる中、市場にリスク回避ムードが広がった。
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S&P500種株価指数は昨年10月以来の大幅安。米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利をゼロ付近で維持することを決め、一段の景気支援は約束しなかった。売りは広範に及び、S&P500種の業種別11指数全てが下落。
市場の一部では個人投資家の影響力が強まりつつあり、混乱が継続。ゲームストップやAMCエンターテインメント・ホールディングスが急騰した。機関投資家はこうした動きの正当性を疑問視している。
S&P500種は前日比2.6%安の3750.77。ダウ工業株30種平均は633.87ドル(2.1%)安の30303.17ドル。ナスダック総合指数は2.6%下落。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.02%。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は会合後の記者会見で、全面的な米景気回復までの道のりは長いと発言。インフレと雇用は政策当局の目標を依然として下回っていると述べた。
プリンシパル・グローバル・インベスターズのチーフストラテジスト、シーマ・シャー氏は「FOMCが今月、何らかの新たな行動を発表するとは考えにくかった」と指摘。「金融当局者らがここ数週間にわたって、金融引き締めに否定的な見解を示していたため、パウエル議長がテーパリングは2021年の議題ではないとのメッセージを再度明確に示したのは驚きではない」と述べた。
外国為替市場ではドルが主要10通貨に対して全面高。パウエルFRB議長は緩和的な金融政策へのコミットメントをあらためて表明し、全面的な米景気回復までの道のりは長いと付け加えた。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.6%上昇。ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.2111ドル。ドルは対円で0.5%高の1ドル=104円11銭。
ニューヨーク原油先物相場は小幅反発。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で原油在庫が昨夏以来の大幅減となり、一時は大きく上昇したが、株安に押されて上げ幅を縮小。需要懸念も重しになった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は、前日比24セント(0.5%)高の1バレル=52.85ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は10セント安の55.81ドル。
ニューヨーク金先物相場は続落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比5.90ドル(0.3%)安い1848.90ドルで引けた。
原題: U.S. Stocks Drop Most Since October; Dollar Jumps: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Gains as Stocks Sink, Fed Policy on Hold: Inside G-10(抜粋)
Oil Pares Gains With Weaker Equities Overshadowing Supply Drop(抜粋)
(相場を更新し、コメントなどを追加します)
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