26日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に反落か。25日に米製薬大手が開発中止を発表したことで新型コロナウイルスのワクチン普及への期待がやや後退したことが重荷となる。もっとも主要国内企業への決算期待は根強く、先回り買いが入り下値を支えそうだ。日経平均は2万8700円程度を下値に底堅く推移するとみられる。
製薬大手のメルクが25日に2つのコロナワクチンの開発を中止すると発表したことをきっかけに、ワクチン普及の不透明感が広がった。25日の米国株式市場では景気敏感株を中心に売りが出てダウ工業株30種平均は一時400ドル超安まで下落した。もっとも、アップル(@AAPL/U)など業績期待の高いハイテク株は買われ、その後は下げ幅を縮小し36ドル安で終えた。
国内でも今週、主要企業の2020年4~12月期の決算発表が本格的に始まった。需給が逼迫している半導体関連株や、電気自動車(EV)など追い風の強い電子部品株など、ハイテク株には引き続き業績期待の買いが入りそうだ。
26日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物は下落した。3月物は前日の清算値と比べ60円安い2万8720円で終えた。売買高は2万3224枚だった。
個別では日本電産に注目が集まりそうだ。25日に21年3月期通期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比43%増の1550億円になりそうだと発表した。従来予想の1400億円から上方修正し、市場予想の平均であるQUICKコンセンサスの1482億円(21日時点、21社)も上回った。25日夜にはSBIジャパンネクスト証券が運営する私設取引システム(PTS)で同日の東証終値を400円(2.8%)上回る1万4720円を付けた。
26日はディスコ、日東電工が20年4~12月期決算を発表する。
米国では米連邦準備理事会(FRB)が27日まで米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD、@AMD/U)、ソフトウエアのマイクロソフト(@MSFT/U)が20年10~12月期決算を発表する。オーストラリア、インドが休場となる。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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