5日の米株式相場は反発。早い時間には売り優勢でナスダック100指数が過去最高値から10%下落したが、その後の押し目買いで持ち直した。
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S&P500種株価指数の業種別指数は全て上昇。アマゾン・ドットコムやアップルといった大型株が下げを埋めてプラス圏に浮上し、ナスダック100は1.5%を超える上昇率となった。株取引アプリ運営の米ロビンフッド・マーケッツは予定する新規株式公開(IPO)について、ナスダックを上場先に選択したと伝わった。
朝方には2月の 米雇用統計が予想を上回ったことで景気過熱やインフレ高進の懸念が強まり、米国株は下落に転じる場面があった。
S&P500種は前日比2%高の3841.94。この日の反発により週間ベースでもプラスを確保した。ダウ工業株30種平均は572.16ドル(1.9%)高の31496.30ドル。ナスダック総合指数は1.6%上昇。
シチズンズ・バンクの世界市場担当責任者、トニー・ベディキアン氏は「投資家の多くはこうした押し目で買いを入れる見通しで、株式への資金流入は継続する」と指摘。債券利回りは今でも「驚くほど低いため、株式の益回りは依然極めて魅力的だ」と説明した。
米国債市場ではニューヨーク時間午後4時25分現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満上昇の1.57%。雇用統計の発表後には1.62%に急伸する場面もあった。
外国為替市場ではドルが上昇。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は昨年11月以来の高水準となった。米雇用統計が予想を上回り、景気回復に対する信頼感を強めた。その他の通貨では、ノルウェー・クローネとカナダ・ドルが原油高を背景に上昇。円は対ドルで約9カ月ぶり安値となった。
ドル指数は0.4%上昇。ドルは対円では0.4%高の1ドル=108円38銭。ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.1917ドル。
ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。ほぼ2年ぶりの高値となった。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」が前日に大方の予想に反し、生産据え置きを決めたことが引き続き買い材料となった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は2.26ドル(3.5%)高の1バレル=66.09ドルで終了。2019年4月以来の高値を付けた。週間では7.5%上昇し、1カ月ぶりの大幅高。ロンドンICEの北海ブレント5月限は前日比2.62ドル高の69.36ドル。
ニューヨーク金相場はほぼ変わらず。米国債利回りが一時1年ぶり高水準を付けたものの、その水準からは低下し、金は小幅な動きにとどまった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.1%安の1オンス=1698.50ドルで終了。
原題: Dip Buyers Fuel Stock Rebound; Treasuries Steady: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Unwind Post-Payrolls Drop; Dollar Swap Spreads Shrink(抜粋)
Dollar Touches 2021 High as U.S. Jobs Top Estimates: Inside G-10(抜粋)
Oil Soars Above $66 With Saudi Supply Gamble Buoying Crude Bulls(抜粋)
Gold Steadies as Yields Rally Eases and Traders Await Aid Vote(抜粋)
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