みずほ銀行は4日、2月28日に起きた大規模な現金自動預け払い機(ATM)の障害は、今年1月に導入した「デジタル通帳」へデータを移行する中で発生したことを明らかにした。収益構造を改善するためのデジタル通帳導入だったが、出だしからつまずいた形となり、今後のデジタル戦略にも影響を与えそうだ。
みずほは、今年1月にスマートフォンなどで出入金の記録を閲覧できる「デジタル通帳」の提供を始めた。これに合わせ、新しく口座を開く70歳未満の顧客が紙の通帳発行を希望した場合、1100円の手数料を徴収する制度も始めた。
通帳のデジタル化を加速させるため、毎年1月末時点で、1年以上記帳がない口座を3月に自動的にデジタル通帳に移行することとした。これに伴い、1年以上記帳がない口座をシステムが分類する必要があり、2月27日から作業を始めた。障害が起きた28日は45万件の定期預金口座を分類する作業を行っており、システムの処理能力を超えたため障害につながった。
みずほの藤原弘治頭取は1日の記者会見で、「障害は定期預金のデータ移行作業に伴うもの」と説明したが、デジタル通帳との関連には触れていなかった。
データの移行は3月上旬まで複数回に分けて実施する予定だったが、今回の障害を受けて延期を検討する。
からの記事と詳細 ( 45万件の口座分類作業、処理能力を超える…みずほ銀「デジタル通帳」移行で障害 - 読売新聞 )
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